課題で「エッセイを書いてこい」と言われたあなた。
難課題を振り分けられて、気持ちがシュンとしているあなた。
人生でそんな長文を書くことなんて無いんだから、3000文字の文章なんて書かなくても…と不満を漏らしたあなた。
エッセイを書くというのは文章のみを使って読者さんの心を動かし、必要な情報を的確に伝え、飽きさせないためにエンターテインメント要素も含む必要があります。
はい、否定はしません。「難しい」です。
プレゼンテーションであれば写真や色、アニメーションを使って工夫出来るが…
エッセイで使えるのは文字のみ。
だから難しい、そして面白い。
本当です、「インタレスティング」なのです。エッセイは作れば作る程面白い、奥深い世界が広がっています。
ただの課題で終わらせてしまったら勿体ない。
スタンフォードが行う「Immerse Essay」に地理の課題でエッセイを提出し、入賞した経験を持つ著者が「エッセイを書くコツ5選」を無料で伝授します。
実はエッセイはコツさえ掴んでしまえばプレゼンを作るより簡単。エッセイを制する事が出来れば全ての教科の成績アップ間違いなし。
時間もかからず、「2日」でリポートをまとめ提出、入賞する方法を知りたい方のみこの記事を読んでください。
著者「ゆうき」
マレーシア在住19歳学生ブロガー。アメリカ系名門インターナショナルスクールに9年間通い、2018年には討論アジア大会で入賞、2020年にはオックスフォード大学主催の論文コンテストでカテゴリー入賞。英語教師資格TESOL・TEFL所持。
この記事は約10分で読めます。
ポイントは「5つ」だけです
エッセイを書くのは大変、全て文字で伝えないといけないので、頭の中でイメージできるように文章を書かないといけません。
これが一番難しい、、、
しかしもちろん、エッセイを書くには「コツ」があります。
そしてそのコツを掴んでしまえば書くのは簡単。
エッセイを書くコツは「5つ」あり、この記事で今回紹介する5点を実践した著者はスタンフォード大学開催のエッセイコンテストに入賞しています。
しかもその方法は「効率が良い」
効率はめちゃめちゃ良いです。1日で全て書いたエッセイが入賞してしまったのですから、コスパは最強でしょ?
エッセイは書くのに時間がかかるから…
エッセイは長いから…
エッセイはプレゼンより伝えにくいから…
まずはそんなイメージを払拭しましょう。
エッセイを書くのは簡単です。すぐに出来ます。
たった「5つ」のポイントを抑えるだけですから。
最初良ければ全て良し。最初の1行に命を捧げる
まずエッセイで一番重要なパートから書き始めます。
それが「イントロ」です。
更に具に言うと「最初の1行」です。
読者が一番最初に読む場所がこの1行です。それはつまり、最初の1行はファーストインプレッションを与える、最重要地点を意味しています。
これはヨレヨレのTシャツを着た、髪もボサボサの1週間シャワー浴びてないオジサンが出てくるのか、ピシッとスーツを決めて美容院でセットしてきたお兄さんが出てくるのか位違います。
この1行であなたの読者はこの先の3000文字が面白そうなのか退屈なのか判断するでしょう。この1行の印象で成績も左右するでしょう。
この1行で読者が前傾姿勢で前のめりに読むのか、踏ん反り返って腕を組み険しい顔で読むのか決まります。
プレッシャー与えてしまいすみません。
そしてこの1行、「質問」で始める、もしくはただの「タイトル」になっていませんか?
当てはまっているあなた、一番無難な方法で書いてました、おめでとうございます。
そんなあなたは既に第一関門である10メートル壁をよじ登り始めて、既に6メートル位自力でボルダリングした天才です。
もう一息でその壁を乗り越えられます、後は上から4メートルのロープが下がってくるだけです。命綱さえ見つけてしまえば、もう落ちることは無いでしょう?
話を戻して、「普通に良い」エッセイを書き始めるのであれば「質問&タイトル」方法が最も早く、堅い手段。
つまり「人並み」のエッセイが書けます。
成績で表すなら「3」ですかね、外国式で言うなら「C」です。
しかし人と同じ書き方をしていたら、人並みの評価しかされません。
最初の1行で決まるとか言って大げさでしょうとまだ疑っているそこのあなた。
そんなあなたの為に、試しに最初の1行だけ変えてエッセイを提出してみました。
質問で始めたヴァージョンと、秘策の手段を使った物。後は一切変えずに提出した結果、後手の方が評価が良かった。
教師には最初に質問で始めた普通ヴァージョンを読んでもらい改善点があれば教えて下さいと提示してみました。
すると「全体的には良いんだけど、印象が無い、突貫工事で作ったエッセイなんじゃない?」というコメント。
そして次の日、最初の1行だけ変えて提出したエッセイを呼んでもらった結果「良くなってる、しっかり読みたいと思えた」という有り難いお言葉を頂いています。
まずはこの記事の最初の3行思い返してみて下さい。
指でなぞって一番上にスクロールして読み返して下さい、質問になっていましたか?タイトルになっていましたか?
この記事は不特定多数の方に読んで頂けている文章なので「ターゲット」を明確にしています。
最初にターゲットを決めています。
多くの人に読まれる文章はターゲットを明確に書くのもいいでしょう。
プロのブロガーさんであればこの手法は王道中の王道で、実践しているでしょう。
学校へ提出したいエッセイであれば「衝撃の事実」から始めてみて?
人間の心理でエッセイが読まれるか決定します。心理が使われ、成績が決定します。
その文章で最も面白い部分を「イントロより前」に提示してしまいましょう。結論から話、後から掘り下げていくのです。
一番おもしろい部分を「真ん中」にサンドウィッチにしてない?
これが一番勿体ない。
FBIは犯人から一番聞きたい自供を雑談と雑談でサンドウィッチして聞きます。すると犯人は取り調べが終わった後「事実を漏らしてしまった」という自覚が無いんです。
そんなFBI式の取り調べ方法からも分かるように、文章のみならず、会話でも人が覚えているのは「最初」と「最後」だけなのです。真ん中なんて全く覚えていません。
つまらないデータは真ん中にサンドウィッチ良いでしょう。
相手の印象に残るエッセイにするには「最初と最後」が最重要砦。
有りっきたりの例ですが、「ピザにパイナップルおを入れるべき」というエッセイを書いていたとします。
まずは無難な方法。
「パイナップルがのっているハワイアンピザは好きですか?
ピザにパイナップルは入れるべきでしょう、なぜなら…」
読み終わったらエッセイを直ちにシュレッダーにかけたくなる、有りっきたりの方法です。
「全米で10人に1人は必ずピザに入れると回答したトッピング、
焼き立てのナポリピッツァを指で回しながら晴天の中現れたウキウキのイタリア人にこの言葉を言ったら殴られます、そう、それは
パイナップル」
書き方一つで読者がそのシーンを「思い浮かべるハリウッド映画」になるか、ただの「プレゼンテーション文字版」と判断するか決まります。
エビデンスの提示はシンプルに、華麗に
先ほどの「サンドウィッチ」方法が正しいのであれば、最も簡単な部分が「内容を書く」ことでしょう。
ここには命をかけなくていいのです。
すでに調べ上げた貴重な情報を提示していくだけでいいのです。
しかし手を抜いていいのかといえば違う。始まりと終わりが良ければ、確かに印象には残るエッセイになりますが、その印象を思い返してみて「で、結局何を言いたかったんだ?」となります。
内容がペラッペラのエッセイだったと思われないように、内容には情報を詰め込みましょう。
この時にやりがちなのが「調べながらエッセイ」を書く事。その方が時短で効率よく出来るから、、、と言い訳をしたあなた。
今すぐそれ辞めて。
確かに調べながら書けば時間は短縮できるかもしれません。ただ書く前に「何を書きたいのか」が明確になっていないエッセイは、読者も「何を言っているのかよく分からない」エッセイになります。
有名ホテルの料理人がレシピを知らずに「今何を作っているか分からない」状態で料理をしないでしょ?
料理人は事前にレシピを確認し、しっかりと仕込みをし、頭の中で完成予定の料理を想像してから、料理に取り掛かります。
エッセイを書くのも同じで、書く前にしっかりと下調べをし、情報を全て揃え、「何を伝えたいのか」明確にした状態で書き始めます。
その方が結果的に時短にも繋がる。
書きながら調べていると結局情報を探すのに手間をとり、時間もかかります。事前に全ての情報が揃っていれば後はそれを書くのみ。
情報が全て整っていればその情報を「どうやって読者へ伝えるか」に集中できます。
「何の情報を入れるか」を一切考えなくていいので、質の良い読み易いエッセイへとなります。
まず内容を書き始める前にリサーチを終わらせること!
エッセイの「流れ」を意識
次に意識したいのがエッセイの「流れ」です。
エッセイから流れを取り除くと、ただの「リスト」へとなります。どんなに最初と最後が良くても、流れを作らなければ「なんか読みにくいエッセイ」というレッテルと貼られてしまいます。
各段落の最後に意識し少し文章を足してみてください。この部分が「流れ」になります。
エビデンス1つの説明が終わった後、エンターキーを叩いてすぐ次のエビデンスを提示に入るのは待った。
それ、ただの「長いリスト」になっていませんか?
エッセイがリストへと変貌を遂げる前に、接続を意識してみましょう。そしてこの接続の部分は後付けでもOK。
まず1段落書き終わり、ひと段落。
そしたらエンタキーを思いっきり叩く前に、次の段落に入れる内容を確認します。
この時、すでに前項でも述べているように下調べがしっかりとあれば、そのドキュメントを読むだけです。
その手間は10秒もかかりません。
そしたら最後に「3文」足しましょう。
ここまで1段落も書いてきています。そして魅力的な紹介文も書いています。リサーチも全て終わらせています。
たった3文を追加するのは簡単でしょ?
先ほどのパイナップルのエッセイを使い、これも例を見てみましょう。
まず段落1が終わる所から。
〇〇〇〇〇〇〜
よって、本場アメリカ人の12%はピザにパイナップルを乗せる派だという事がわかりました。
これで1段落目が終了、しかしここで終わってはいけない。ここに3文足します。
〇〇〇〇〇〇〜
よって、本場アメリカ人の12%はピザにパイナップルを乗せる派だという事がわかりました。
この研究結果はあなたの想像通りでしたか?しかし気になる情報はこれだけではありあせん。ピザを更に沢山食べたい人には朗報、パイナップルを乗せることで肉とチーズに埋もれたピザを少しヘルシーにする効果も報告されています。
この後にどう「ヘルシーになるのか」科学的根拠やシェフはどう考えているかなどの情報を次の段落に載せれば「繋がる」と思いませんか?
エッセイに「つぶつぶ感」が残っているのはこの流れが無いからです。
途切れてしまっているエッセイは読みにくい。読者にどんなに良い印象を残しても「ちょっと読みにくかった」と思われたらお仕舞い。
最後に3文追加するだけでそんな「つぶつぶ感」を消し去れます。
これはあなたでも今すぐ出来る方法、試してみて!
反対意見は必ず取り入れる
エッセイを書き、自分の研究結果や意見を述べる時に意識したいのが「反対意見」
それを読んでいる読者には反対意見を持っている人もいるでしょう。
あなたの研究結果には納得がいっていないかもしれない。
よくよく読んでみたら研究結果は大したものではないかもしれない。
エッセイを書くときに注意したいのが「反対意見」です。
著者の主観しか書かれていないエッセイはただの「意見」反対意見を取り入れ、それを強調し、反論を出しましょう。
エッセイを提出して、反論を言われる前にエッセイの中で反論を出しちゃえばいい。
反対意見をエッセイの文中に入れることでエッセイが弱くなるのではないかと感じたそこのあなた。
統一性がなくなってしまい、一番伝えたいメッセージが振れ、成績に響くかもしれないし、なんか面倒だし、どうせ意味ないから自分は取り入れなくても良いやと頭の隅で考えていたあなた。
反対意見を事前に反論してしまえばどう?
これはディベート(討論)でよく使われるテクニック。反論を言われる前に相手が何を言うか予測し、それに対しての反論を先に提示してしまう。
すると相手はその反論を言えなくなります。
「ぐぬぬ、、、」と声を漏らしながらあなたの前から去っていきます。
そして気づきました?
今ここで行われていたことが。
「反対意見をエッセイの文中に入れることでエッセイが弱くなるのではないかと感じたそこのあなた。」から始まる文章はこのテクニックを実践してみた例です。
反対意見をしっかりと尊重し、提示する。そして反論を言われる前に文中で反論してしまう。
その時に相手を傷つけずに「意見に対して」のみ反論しましょう。そこから相手の性格や全く関係ないその人の立場、そんなものも否定してしまうとそれは反論ではなく誹謗中傷です。
点数は一気に0点に落ちます。
やりすぎずに、程々に反論を入れることでエッセイを更に強く、説得力のある物にしましょう。
別日に読み返す事もお忘れなく
書き終わって「さあ提出」の前、何か忘れていませんか?
「何を忘れているかを忘れた」そこのあなた。
Me too。(著者も一緒です)
何を忘れたか忘れているので「別日」に必ず読み返しましょう。
書いたその日に読み返すと、頭に全て内容が入っている状態なので、「分かりにくい」箇所も理解してしまいます。
別日にする事で頭の中から書いた内容がある程度抜けた状態で読めるので「第三者」視点に近づけます。
本当は第三者に読んでもらえるのであればそれが一番いい。
作家が書いた小説を出版する前にしっかり編集者が読み、編集し、必要であれば手直しをするように、他の人の手というのは重要。
他の人に読んでもらうことができない、そこまで時間が無いのであれば別日、もしくは一旦休憩して数時間後に読み返すと新たら発見ができ、書き足したり、手直しが出来る。
この記事も3日間で仕上げていて、1〜2日目に書き、今日の朝投稿する前にもう一度読み返しました。
最後に
エッセイを書くのは「コツ」さえ掴んでしまえば難しいことではありません。
最初はエッセイを書くなんてできませんでした。
長文書くのにはどうしても苦手意識があり「嫌な課題。。。」としか思っていませんでした。
しかし今では長文エッセイ何のその、趣味でこんな長文記事書いています。この記事だって6000文字です。
こんな長い記事を読んでいただき、本当にありがとうございました。
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