【デジタルSAT】オンライン化されたアメリカ版共通試験

アメリカ版共通試験とも言われる「SAT(Scholastic Aptitude Test)」が世界的には2023年から、アメリカでは2024年からデジタル化されることが決定しています。

既に一部デジタルSATは開始されています。

アメリカンスクールに通われている高校生は避けては通れない道。またアメリカの大学へ留学を考えている方も受験を検討されている事でしょう。

オンラインで受けれるようになり、試験時間も短縮化され、より効率的にテストを受験する事ができるようになりました。

この記事はこれからデジタルSATを受験される方、お子さんがSATの受験を控えている親御様、またアメリカへの留学を考えている方向けに執筆されています。

デジタルSATとは?デジタルSATの受験方法、また対策方法に迫ります。

目次

デジタルSATはオンライン化された共通試験

日本の共通試験のように、一つのテストの点数だけではそもそも受験資格すら無い状態のアメリカ。他の資格や高校の卒業証書、高校の成績、ボランティア活動など多くの観点から評価されますが、その中でもスタンダードで必須なのが「SAT」です。

SATはアメリカの教育団体「College Board」が運営している高校生向けの試験で、世界中で受験することができます。SATのスコアは直接大学へ提出する事が可能で、入学の一つの条件として特定のSATの点数が設けられている場合が多いです。

そんなSATがアメリカ以外では2023年から、アメリカでは2024年からデジタル化される事が決定しました。従来のペーパーベースのテストが2020年に世界で流行したウイルスによって一時受験が不可能な状態になりSATの受験生が激減。また同年は大学も特別処置としてSATの受験を不要とする大学も増えていました。

その後落ち着いてテストは復活していますが、それでも受験生の数は減少しています。そこで誕生したのが「デジタルSAT」です。

デジタルSATはパソコンで受験します

デジタルSATは認定されている試験会場に行きテストを受験する事には変わりはありませんが、紙ではなく、パソコン上で試験を受けます。

学生が自身のパソコンを持ち込む、もしくは会場からのレンタルの機器を使い受験が可能です。ちなみに、個人のパソコンを持っていったとしてもテスト中の検索は不可能で、持参でもレンタルでも全く条件に変わりはありません。

デジタルSATの試験時間が短縮されました

デジタルSATの試験時間は従来のSATと比べ、短縮されました。また計算機不使用の数学セクションの廃止など、時代にあった変更が加えられています。アメリカの教育では「暗記能力」より「思考力」を優先しており、SATにもその考えが反映されています。その為、暗算能力を必要とする計算機不使用のテストセクションは廃止されています。

従来のSATテストは約3時間ほどのテストとなっていましたが、デジタルSATは約2時間に短縮されています。具体的には以下の通りです。

SATDigital SAT
試験時間180分134分
配点Reading, Writing & Language: 800点
Mathematics: 800点
Reading, Writing & Language: 800点
Mathematics: 800点
構成Reading: 52問(65分)
Writing&Language: 44問(35分)
計算機なし数学:20問(25分)
計算機あり数学:38問(55分)
Reading&Writing モジュール: 27問題x2 (32分)
数学:22問x2(35分)

問題数と試験時間が大幅に短縮されました。この変更により、以前より学生はより集中力を保って試験に挑むことができます。

1600点満点で評価されます

従来のSATと同様、点数は1600満点で評価されます。一般的には1300点ほど取れたら高得点、1400点以上の点数では有名大学にもチャレンジできるレベルになります。また、日本の大学の帰国子女枠は大学により必須であったり、推奨であったりします。興味のある大学、学部にテストを受験する前に確認することを強く推奨します。

テストはBluebookというアプリを使用

デジタルSATの受験は「Bluebook」というソフトウェアを使用します。同ソフトはMac、Windows、タブレットにインストールすることができます。テスト前に数問のトライアルがあり、不具合なく動作しているかの確認が行われます。

デジタルSATの対策

実際のテスト環境でも問題を試すなら「Bluebook」のダウンロードがおすすめ。試験環境を整え、実際のテストと同じ問題数のテストを試すことができます。

https://satsuite.collegeboard.org/digital/digital-practice-preparation/practice-tests

また、テスト対策ならCollege Boardに認定されているテスト問題をKhan Academyが無料で公開しています。実際にアメリカンスクールでもこの問題集は使われているので、効果的なテスト対策の勉強にはこのサービスの利用がおすすめです。

https://www.khanacademy.org/digital-sat

デジタルSATは受験した8割の学生が満足しています

実際にデジタルSATに移行し、8割の学生は従来のSATテストよりより効果的になったと実感しています。学生にとって、より効率的になり、現代にあった問題へ修正されました。

テスト時間の短縮、計算機なしの数学セクションの廃止、問題数の削減が行われ、学生にとって時間の効率化とより集中してテストを受験できる環境になりました。またテスト結果の送信まで今まで数週間かかっていましたが、デジタル化されたことで採点スピードも上がり、数日ほどで結果がメールに送信されるように改良されています。

デジタルSATの受験予約は公式サイトから

デジタルSATの受験予約は以下の公式サイトから行ってください。各試験会場には定員がありますので、受験する事が決まっているのであれば、お早めに予約する事を推奨します。

https://satsuite.collegeboard.org/digital

最後にお願い

「キャプチャープロジェクト」は全記事無料で提供しており、有料記事や有償での紹介などは承っておりません。メディア存続のため、ブログ村をクリックして応援お願いいたします!

もしよければシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次